神道のお葬式のことを神葬祭(しんそうさい)といいます。神式では、聖域である神社では葬儀を行わず、自宅か斎場で行います。神葬祭は、故人をあの世へ送り出すための儀式ではなく、『故人を子孫の家に留めて子孫を護ってもらうための儀式』という意味合いがあります。
● 葬儀の流れ
神葬祭は、2日間かけて営まれるのが一般的です。ここでは一般的な式次第を紹介します。
1.帰幽奉告(きゆうほうこく)の儀
訃報を聞いたあと、神棚や神式のお仏壇にあたる祖霊舎(それいしゃ)の神様に対して、故人の死を奉告する儀式です。神棚や祖霊舎の扉を閉め、白い紙を貼って封じます。
2.枕直しの儀
遺体を北枕にして部屋に安置し、白布で顔を覆います。枕元に屏風を立て守り刀を置きます。女性の場合は、守り刀の代わりに鏡を置く場合もあります。守り刀には悪霊から死者を守るといったお守りの意味があります。
3.納棺の儀
ご遺体を清めて白い装束に着替えさせ、棺の中に遺体を安置します。
白装束を着せず、ご遺体の上に白い布をかけるのみの場合もあります。棺のふたを閉めた後は、棺を白い布で覆い祭壇に安置し、お供え物をして一同礼拝をします。
4.通夜祭と遷霊祭
仏式での通夜にあたる儀式です。通夜祭が始まると、神官と雅楽を演奏する人が式場に入場し、神官が祭詞(さいし)と祭文(さいもん)を奉上します。祭詞や祭文では、故人の安らかな眠りを祈り、子孫の家の守護霊として家を守ることを祈願する言葉が述べられます。このとき遺族や参列者は、玉串(※後述)を奉納し礼拝を行います。
続いて遷霊祭(せんれいさい)、別名では御霊移し(みたまうつし)が行われます。この儀式で、故人の魂(みたま)をご遺体から移し、神様に魂を預かってもらいます。これによって魂が身体から離れ、ご遺体は魂のない亡骸になると考えられております。魂は霊璽(れいじ)という、いわゆる仏教でいうお位牌に移されます。
5.葬場祭
仏式の葬儀・告別式にあたる儀式です。
6.火葬祭
火葬場で神官が祭詞を奏上し、参列者が喪主、遺族、親族の順に玉串を捧げ、礼拝する儀式です。
火葬祭が行われた後に、ご遺体を火葬します。
7.埋葬祭
お墓に遺骨を埋葬する儀式です。最近ではすぐに埋葬せずに遺骨を一度自宅へ持ち帰り、忌明けの50日後に行われる「五十日祭」で埋葬することが一般的です。
8.帰家祭(きかさい)と直会(なおらい)
神葬祭を終え、故人が慣れ親しんだ場所であるご自宅へ戻ったときに行うのが帰家祭です。
手を塩や水で清めて、神棚や祖霊舎に対して葬儀の終了を報告します。
その後は自宅に移り、神官や関係者の労をねぎらうための宴(直会)を開きます。
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