新盆とは、故人の死後、四十九日の忌明けを過ぎてから迎える初めてのお盆のことです。
ただし四十九日中にお盆を迎える場合には、その翌年に新盆を行なう形が通例です。
● 新盆の準備
1.精霊棚
精霊棚(しょうりょうだな)とは、ご先祖様の霊を迎えるためにお位牌を中心に安置し、様々なお供えをする棚のことです。別名では盆棚(ぼんだな)ともいわれており、お盆の期間中、ご先祖様の霊はこの棚に滞在するとされています。
2.精霊馬
精霊馬(しょうりょううま)は、精霊棚に供える物のひとつで、お盆の期間にご先祖様の霊をお迎えしたり、お送りするためのご先祖様専用の乗り物です。キュウリとナスを用意し、それぞれに割り箸で4本ずつ足をつけ、キュウリを馬、ナスを牛に見立てます。これには「ご先祖様の霊が来るときには馬に乗って早く家に戻ってきてもらい、帰りはお供え物をのせて牛に乗ってゆっくりと景色を楽しみながら帰ってほしい」という願いがこめられています。
3.盆提灯
盆提灯(ぼんちょうちん)とは、ご先祖様の霊が迷わずに家に戻ってこられるように灯しておく提灯のことです。
盆提灯には、白提灯と絵柄の入った提灯の2種類がありますが、新盆用には白提灯を使います。
白提灯は親族や故人と親しかった人からお供え物として送られることもあります。
● 新盆でやること
新盆では、ご家族揃ってお墓参りをしたり、ご親族や故人の知人をお招きするなどして供養を行います。それに加え、僧侶を招いて法要をし、法要後に会食をするという流れが一般的です。
また、一般的には13日が「盆の入り」と呼ばれ、ご先祖様や故人の霊をご自宅へ迎える日となります。盆棚や盆飾りを準備し、迎え火を焚くなどしてご先祖様や故人の霊をご自宅にお迎えする準備をしましょう。
14・15日は上述の通り、ご家族揃ってお墓参りをしたり、親族や知人をお招きして供養をする日です。このときに僧侶をお招きして法要や会食などを行います。
16日は「盆明け」と呼ばれ、ご先祖様や故人の霊を見送る日となります。一般的には、夕方以降に送り火を焚いたり、地域により精霊流しなどを行ったりすることもあるようです。
新盆(初盆)では、僧侶をお招きして読経をしてもらいます。法要を執り行う際は、僧侶に対してお布施をお渡しするのがマナーです。
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